ノーサイドのアートサブスクリプションにご協力いただいている方々のご紹介です。
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ノーサイドのアートサブスクリプションとは・・・
さまざまな障がいのある人達が創った作品を
「サブスクリプション(定額レンタル)」という形で
定期的に彼らと一緒にお届けし
彼らの「お仕事」とさせていただいています。
単にレンタルしてもらうというものではなく
アートを通じて
障がいのある人たちが
社会とつながることを目指しています。
その活動をサポートし
彼らの可能性を広げる支援を
してくださっている方々のご紹介です。
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今回の訪問先は「ケアーズ・サポート株式会社」さまです。
ケアーズ・サポートさんは、東大阪市に拠点を置く福祉企業として、訪問介護サービスや老人ホームなどの介護施設を展開されています。
この日は、作家の荻野さんとともにおじゃましました🚗。
お届けしたのは、昨年描き上げた「ルーヴシエンヌ、マシーン通り」という模写作品。
模写なので、ノーサイドの他の人達とは一味ちがう感じの作品です。
その違いに目ざとく気づいてくださったのが、ケアーズサポートの川谷さん。
「お?なんか、いつもと違う感じの絵ですねー」と声をかけてくれ、荻野さんの話を真剣に聞いてくれていました。
荻野さんは約6年前に事故で脊髄を損傷し、当初は寝たきりの状態で手も足も口も思うように動かない状態だったそうです。
しかし、貼り絵や折り紙などで手を動かしたり、本を音読したり歌ったりして口を動かし、懸命なリハビリを続け、その結果、お医者さんも驚くほどの回復力で、話すこともできるようになり、車いすで絵を描くまでに至りました。
絵を描き始めたのは約2年前で、最近では企業さんの訪問にも同行してもらうようになりました。
今回のケアーズ・サポートさんへの訪問は、荻野さんにとって初めてです。
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この日、とても興味深いお話をうかがいました。
なんと、川谷さんが地元の公立高校で特別非常勤講師👨🏫として関わっているというお話をお聞きしたのです。
同校からの実習生を受け入れたり、介護の授業を行ったりもされるんですって―っ😲
携わっている学校は、大阪府立布施北高等学校で、全日制の普通科の高校です。
ん?? 「普通科の高校」で、介護の「実習」があるの??
私の時代にはなかったことで、帰社してから調べてみると、同校は「デュアルシステム」と呼ばれる教育カリキュラムを取り入れているとのこと。
「デュアル」という言葉は、二人で奏でる「デュオ」とか、二人で歌う「デュエット」と同じ語源からきているようですね。
「二つの」を意味しており、今回の「デュアルシステム」は、「学校」と「企業(実社会)」の2つの学びを融合した職業体験実習カリキュラムのようです。
学校と企業が連携して行うインターンシップの一環で、学生が実際の職場で経験を積むことができる仕組みですね。
川谷さんによると、ケアーズサポートさんはこのプログラムの実習先の一つであり、実習体験の発表時には、コメントを出されたり、特別非常勤講師として、授業で介護現場での実情を生徒に伝えたりもされているそうです。
実習先は製造業や病院系、保育、販売など多岐にわたっており(年度によって変わるかも)、同校と地域社会との連携がうかがえます。
少し古い資料ですが、文部科学省に提出された(と思われる)資料を見つけましたので貼り付けます。
結構なボリュームですが、デュアルシステムの紹介、その効果や課題、実習日誌、生徒の発表、などが書かれており、なかなか興味深いです。
ちなみに、川谷さんは、現場に出ているけども人事部の所属の方。
「人事部って、そんなことまでするんですか?」と思わず聞いちゃいました。
「こういった活動を通して、少しでも地域のお役に立てれれば嬉しいし、また、ケアーズサポートの事も知ってもらえたら、将来的に働いてもらえる可能性もありますしね😉」
と川谷さんは話されていました。
川谷さんの話を通じて、
高校生が実際の現場で経験を積む「デュアルシステム」の素晴らしさを知りました。
このように、地域社会に積極的に関与する姿勢が、将来の社会を支える次世代の育成に繋がっていくんだろうなぁー☺
川谷先生、
今後、ますますのご活躍に期待しておりますよーっ🤗
おいちゃんこと及川でした
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ケアーズ・サポート株式会社
https://caressupport.com/